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2011年3月29日

歯を失う原因のひとつに歯根の歯折があります。

見えている歯の部分だけが折れる場合には修復可能ですが、
歯ぐきの中に埋まっている歯の根っこの部分が割れてしまうと
残念ながら抜歯になってしまうことが多いです。

あまり痛みが伴わない分、なぜ抜かないと?と思う患者さんも多い
かと思います。

私たちにとってもつらく重いテーマなんです・・・

歯根が歯折すると、

その裂け目から歯の内部に細菌が入り炎症が起きます。
そのまま抜かずに放置すると、まわりの骨まで及んでくるのです。

痛みも少ないし、とりあえず抜かずにだましだまし使い続けていると
いざ抜いた時にはまわりの骨(歯槽骨)が大きなダメージを受けていて、
次の失った歯を補う治療の選択肢が少なくなったり、持ちが悪かったりと
悪循環になってしまうのです。

現在、割れた歯を接着材でという方法もありますが、どんな歯でもということは
なく、やはり内部に炎症のある歯折歯の保存はまだまだ難しいのが実情なんです。


歯が割れて抜く、抜かないという診断は、患者さんの長期的な予後を
考えた上でのもと提案させて頂いているのです。


きみじま歯科医院 院長 君島 健一

きみじま歯科医院
院長 君島 健一

www.kimijima-dental.jp

【経歴】
1995年
東京医科歯科大学歯学部卒業 同年 歯科医師免許取得
1999年
きみじま歯科医院開院